不登校の理由は?

不登校はいつ?どんなきっかけで起こるのか?

不登校生への対応を考える前に、もう少し状況を見てみましょう。
次のグラフをご覧ください。

 

   【不登校の状況】
不登校の理由は?
   不登校の理由は?

 

これは学年別の不登校生の構成割合です。
不登校生は圧倒的に中学生が多いのがわかります。

 

心と体の発達が激しい時期ですから無理もないのですが、
今の学校がそれに対応しきれていないのも大きな原因でしょう。

 

また、少ないですが小学校1年生でも不登校は存在するし、
高校生でもかなりの割合でいるので、不登校はある時期の特別なことでもないのです。

 

特別なことどころか、「誰にでも起こりうること」なんです。
文部省(現文部科学省)が1992年にそれまでの「怠け」説をくつがえしてそういう見解を述べたのです。

 

グラフを見るだけでは、不登校は中学生に起こる特異なことのように見えますが、
小学校からその芽はあって、中学生になって急に現れると解釈することもできます。

 

次のグラフは不登校になったきっかけと考えられる状況です。

 

  【不登校になったきっかけと考えられる状況】
不登校の理由は?

 

この状況について文部科学省はこんな見解を述べています。

 

不登校になったきっかけと考えられる状況をみると、小学生では「負担など情緒的混乱」「無気力」「親子関係」が多く、中学生・高校生と比べると、家庭に係る状況が相対的に多い。中学生では、「不安など情緒的混乱」と「無気力」が並んで多い。高校生では、「無気力」が最も多い。

 

見たまんまを言葉にしているだけですね。
このグラフを見てもあまり参考にはならないと思います。

 

なぜかというと、当人にとっても「どうして不登校になってしまったか」は、
はっきりわからない場合が多いのです。

 

はっきりわからないままに、選択肢のうちどれかを選らべと言われれば
「これかな」って当てはまりそうなものにいくつか印をつけているのが実情でしょう。

 

有名なフリースクール、東京シューレのサイトには
この辺の生の声がたくさんあって参考になります。

 

学校に行かなくなった理由をきいているとじつに様々です。
でもホントのところは、「よくわからない」というのが正直なところなのでしょう。

 

不登校生の対応としては、不登校の理由を聞いてもあまり意味がありません。

 

「なぜ学校に行きたくないの?」と聞かれるから答えているだけで、
もっともわかってほしいところは「学校に行きたくない」ということだからです。

 

はっきりした理由がある場合もありますが、ほとんどの場合は当人もなぜだかわからない。
そういう時に原因を突き詰めて、それを解消しても登校できるようにならないものです。

 

「行きたくないから行かない」
「行こうとしても行けないから行かない」

 

これが素直な気持ちです。
周囲の人に理解してもらいたいのはまさにこのことです。

 

本人も学校に行かなければならないと思っているものです。
でも、行けない。だから苦しんでいるのです。

 

学校がそれほどまでに、子どもにとって楽しくないところ、
一人ひとりを大事に扱ってくれないところになってしまっているかもしれない。

 

そのように大人が考えることが、不登校生に対応するうえで、
一番最初にやらなくてはならないことなのだと思います。

 

つぎは、
>不登校生は回復までにどんな道のりを通るのか?

 

 

 

 

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